【コラム】不動産バブル静かな崩壊・・?
- cu
- 2025年12月12日
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日本(特に東京)の不動産業界が現在「バブル崩壊」の局面に入っているかどうかについて、2025年12月時点での状況を整理してお伝えします。
1. 現在の状況(2024〜2025年)
オフィス市場 東京23区のオフィス空室率は2025年11月時点で6.5〜7%前後と、コロナ前の水準(1〜2%台)から大幅に上昇したまま高止まりしています。特に新築大型ビルの供給過多(2023〜2025年に過去最大級の新規供給)が続き、賃料は下落基調です。一部エリア(丸の内・渋谷など)ではまだ強いものの、全体としては「ミニバブル崩壊」と言える状況です。
住宅市場(マンション)
新築マンション価格は2024〜2025年も上昇が続いており、東京都心3区の平均価格は1億3000万円を超えています(2025年11月時点)。
しかし2025年に入って販売戸数が急減、在庫が積み上がり、値引きや販売延期が目立つようになりました。特に「億ション」と呼ばれる高額物件の契約率が60%を割り込む月が続出しており、2025年後半から「高値圏での売れ残り」が顕著になっています。
中古マンションも成約件数が2024年から前年割れが続き、価格は横ばい〜微減に転じています。
商業用不動産(店舗・ホテル) 訪日外国人需要は回復したものの、円安による建築費・人件費の高騰で収益性が悪化。2025年に入って地方都市を中心に商業施設やホテルの破綻・売却事例が急増しています。
2. バブル崩壊と言えるかどうかの判断
項目 | 1990年代バブル崩壊時 | 現在(2025年) | 類似度 |
地価急落 | △50〜80%下落 | まだほぼ横ばい〜微減 | × |
取引量の蒸発 | ほぼ取引停止 | 新築は減少、中古は低迷 | △ |
金融機関の不良債権急増 | 急増 | まだ表面化していない | × |
デベロッパー倒産 | 多数 | 2025年は増加傾向だがまだ少数 | △ |
価格が実需から乖離 | 極端に乖離 | かなり乖離(特に新築) | ◯ |
→ 結論:「ミニバブル崩壊の初期段階」には入っているが、1991〜1995年レベルの本格崩壊にはまだ至っていない
3. 今後(2026年以降)の注目ポイント
2026〜2027年に予定されている大規模再開発(虎ノ門・品川など)の完成で、さらに供給過多が加速する可能性
金利上昇(日銀の追加利上げ観測が2025年末から再燃)
人口減少・テレワーク定着による構造的なオフィス需要減
建築費の高止まりによる新規着工の大幅減少(既に2025年は着工戸数3割減)
まとめ(2025年12月時点の見立て)
東京の不動産は「2021〜2024年のミニバブル」が終わり、2025年から調整局面に入った
ただし地価が急落するような本格崩壊はまだ起きていない
最もダメージが大きいのは「高値で仕込んだデベロッパー」と「2023〜2024年に高値買いした投資家」
実需層(特に初めてのマイホーム購入者)にとっては、2026年以降にチャンスが広がる可能性が高い
つまり「バブル崩壊は始まったが、まだ序章」というのが現在のコンセンサスです。

